20年以上ぶりに将棋会館道場で棋力認定、三段でした

先日、20ン年ぶりに東京・千駄ヶ谷の将棋会館道場に行って棋力を認定してもらいました。棋力は当時と変わり映えしない三段。まあこの20年で将棋の戦型などの進歩がある中で段位を維持できているのは、現状維持という名の進化なのかもしれませんが。まあ、ともあれ良かった良かった。申請さえすれば正式なアマチュア三段の免状を頂戴できる状態です。将棋ウォーズというアプリでも三段なのでそれ経由でも免状申請はできるけれど。

あ、将棋会館道場に土日祝日に行くとたくさんのアマチュアが将棋を指しています。初心者レベルの方へのコースもあります。覚えたてなんだけれど相手がほしい、という方のニーズも満たせる場所ですよ。

駒を手に取り生身の人を相手に指す将棋はやっぱり楽しい

ネット将棋ね、楽しいんですよ。短い持ち時間で次から次へぽんぽん実戦を楽しめます。数多く経験を積むことによって棋力が上がるというのはこれは紛れもない事実でもありまして。ただし、それはリアルに指す将棋を知っているからこそ。リアルに指す将棋を知らずにネット将棋だけを知ってしまうと、ただ単純に勝ち負けだけを競う無機質なゲームになってしまいます。相手が人間である保証もありません。

でも、将棋道場に行って人と指すと、相手の息遣いやボヤき、自信があるときの表情、悪い局面を良くしようと必死に考える形相、「よろしくお願いします」「負けました」「ありがとうございました」「またお願いします」といった言葉。様々なものが交わされます。これがあるから対人ゲームは楽しいんです。

そして、知らない人からは完全に実力が出るゲームと思われる将棋が、一手一手の移ろいの中で運がよろよろと動いたり、実力以外のところで勝敗が移ろうのが分かるのもリアルな実践ならではです。だからこそ、駒を手に取り生身の人間を相手に指す将棋は楽しい。

2回に分けて?認定

実は将棋会館道場へは2回行きました。認定を受けるために行った時には時間の都合で3局しかさせず、段位認定されなかったんですよ。でもなぜか日を改めて追加の棋力認定のつもりで行った時には「あれ奥野さん、認定は前回で済んでますよ」と言われたり。まあいいんですけれど。

1回目では

1局目 ○二段
2局目 ○三段
3局目 ○三段

と三連勝。たしか三段以上だけれど四段かもしれない、なんて理由で保留になったはず。3局目の相手の方は20年間努力しない間に将棋界で使われ始めた「飯島流引き角戦法」の使い手で、序盤そうそうに無条件で馬を作られ圧倒的不利を中盤から終盤のゴニョゴニョでひっくり返しました。勉強不足でごまかし上手な人生を上手に生かせた感じ。

2回目に行った時には結果的に三段として指しました。

1局目 ○三段(おじさん)
2局目 ●二段(10歳以下くらいの子ども・男の子)
3局目 ●二段(10歳以下くらいの子ども・男の子)
4局目 ○四段(おじさん)
5局目 ○二段(10歳以下くらいの子ども・男の子)
6局目 ○二段(20歳前後の美青年)
7局目 ○五段(おじさん・相手強いので香落ちというハンデ戦)

対二段は、段位の低い二段の人が先手。対四段は、段位の低い僕が先手。対五段は左側の香車を五段の人がハンデで外して、五段の人が先手で始めました。これは将棋界のわりと標準的なルールです。

対三段は、振り駒といって、5枚の歩をシェイクしてパラパラと巻き、「歩」が3つ以上出たら振った人が先手。「と」が3つ以上出たら振った人は後手、というルールですね。1局めの三段の時は、相手が先手だったはず。

認定された三段らしい成績になったかな。

心の弱さが露呈

何が困ったって、負けた二人の子どもですよ。段位は二段。成績を見ても初段の相手にも勝ったり負けたりで、決して「通過点の二段」じゃない子だったんですよね。でもね、完敗です。

その二人の子に共通していたのは、とにかく落ち着かない子なの。1手指したらすぐそっぽ向いて、隣で指している対局を眺めちゃう。僕が指しても気づかない。「指したよ」というとまたぴゅっと指してそっぽ向いちゃう。

僕がイライラするわけですよ。こちらも子どもだったときはそんなのばっかりだったんだけれど、歳とったんですなあ。対局中に思っていたのは「親のしつけがなってない」「俺が子どものときはもう少しおとなしかった」「駒は枠の中に並べろ!」そんなのの連発です。

そんなこんなで、受けなければならないところで攻めて、失敗して、逆襲くらって負け。そんなのを二番続けました。

5局目に勝った子どもさんは、少し落ち着いていました。また隣で対局がなかったので、割ときょろきょろしない子どもでした。なんとか心が落ち着いて勝てた、みたいな。

相手の態度に心乱されて勝てる将棋を落とすあたり、いかに僕が心の弱いおじさんなのかが見透かされちゃう感じですよね。あ、勝った将棋はあくまで偶然です。

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

名将・野村克也監督の名言ですよね。

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